過払い金返還請求をしてもブラックにならない方法

昔は、過払い金返還請求をすると、いわゆるブラックリストに載っていましたが、2010年より「契約見直し」情報が個人信用情報から撤廃されましたので、原則として、過払い金返還請求をしてもブラックリストに載ることはなくなりました。いわゆるグレーゾーン金利で支払っていた分のお金は、金融機関が法律を守らずに高い金利を設定していたわけであり、払いすぎたお金を取り戻すのは正当な権利であるので、ブラックリストに載るのはおかしいという判断からです。しかし、気をつけなくてはならないこともあります。それは、過払い金返還請求をしても、なお借金が残っている場合には、任意整理という扱いになり、ブラックリストに載ってしまいます。

任意整理とは、金融機関との間に弁護士や司法書士が介入し、利子を減額するように交渉してくれる制度のことですが、過払い金返還請求も任意整理の中に含まれます。よって、返還請求をしてもなお借金が残っている場合には、残った借金を整理するため、任意整理という扱いになり、金融事故として扱われてしまうのです。ブラックリストに載ってしまうと、およそ5年間はクレジットカードやローンが利用できなくなるというデメリットがあります。家の購入のために住宅ローンを組もうとしている人や、自動車ローンを組んで車を購入しようとしている人には、人生プランに大きな影響を与えます。

ブラックリストに載ることを避けるためには、残債務よりも過払い金の額のほうが大きいことを確認してから弁護士に依頼をするようにしましょう。

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