債務整理の中には、自己破産もあれば任意整理もあります。最も減額幅が大きくなるのが、借金が基本的にすべてチャラになるという自己破産です。ただし、自己破産にはいくつかのデメリットも存在しているので、そこまで行くケースは稀です。多くが、債権者と債務者との間で話し合いをして、現実的に返済可能な額にまで借金を減額する任意整理という手法を採用しています。

債務整理の中でも任意整理が最も多く使われている理由の一つに、自己破産のように裁判所の判断を仰ぐ必要がないという点にあります。当事者同士で話し合いをすればそれでよく、お手軽で効果もそこそこ大きいです。ただし、個人で業者に依頼をしても認められるケースはほとんどありません。債務整理に強い弁護士か司法書士を味方につけて、話し合いの間に入ってもらうのが一般的です。

ときにはその話し合いの中で過払い金を払っていたということが発覚することもあります。そうすれば、もちろん残りの借金と相殺をさせることができるので楽になります。自分には関係ないと思わずに、まずは専門家に相談をして、適切なアドバイスを受けるのが推奨されています。過払い金については取り戻せた額の2割程度が弁護士さんの取り分になり、新たに費用負担になることもないので気が楽です。

ただ、浪費やギャンブルによって支払いが困難になった場合には、免責不許可事由に該当して債務整理が認められないこともあるので注意しましょう。