債務整理をすることによる一番のメリットは、金融業者からの取り立てが止まることでしょう。手紙が届くだけでなく、催促の電話が自宅や会社に入るようになると、そのストレスは計り知れないものです。放っておけば、取り立ての厳しさはエスカレートすることもあるでしょう。しかし、債務整理を始めることで、それらをストップさせることができるのです。

それは、借金の代理人を立てるという形になるからです。代理人になれるのは弁護士や司法書士などです。債務者から依頼を受けた時点で、それ以降のやり取りは、この代理人を通じることになるのです。そのお陰で精神的に楽になれるほか、仕事に集中できるようになることもあるでしょう。

借金の取り立てで会社に迷惑をかけ、リストラされるような事態も避けられるようにあることもあります。さらに、債務整理の選択肢である「任意整理」や「個人再生」をする場合には、安定した収入があることが条件になりますので、仕事を継続することは非常に大切でもあります。さらに、債務整理をすることで、過払い金が発覚することがあります。その場合には、返還請求を行うことができます。

請求すると、払い過ぎた金額に５％の利子が上乗せされて返金されることになります。もし、数年間、高額の利息を請求されていたとすると、数百万円もの差額が出るケースもあります。つまり、場合によっては、すでに借金が完済されていたと分かることもあり、思いがけない臨時収入が入るということもあるのです。