自己破産するメリットとデメリットは
自己破産は、多重債務で日々借金に四苦八苦し、普通の生活ができない人を救済するために、設定された制度です。破産が認められれば、全ての借金が帳消しになり、一円も返済しなくてもよくなります。金融機関から、期限までに利息を付けて必ず返済します、という契約のもとで融資を受けたにも関わらず、返済できなくなりましたので、借金をゼロにしてください、とお願いするのが、自己破産申請です。破産申請は裁判所に提出し、認められれば借金がゼロになりますが、返済能力があると判断されれば、借金を今まで通り返済し続けなければなりません。
判断は、抱えている借金の総額と収入、資産をみて行われます。自己破産になれば、家や車、家具など、全ての財産を失ってしまうと思っている人もいるでしょう。破産制度は、救済のためのものですから、生活が成り立たない状態になることはありませんので、家や家具などを取り上げられることはありません。車は、ローンが残っていれば、販売店に持って行かれます。
また、生活する上で必要であると認められなければ、やはり失うことになります。生活に必要なものは残されますが、車や高級家具、電化製品などの贅沢品は、没収されることになります。自己破産は、借金がゼロになる大きなメリットがある一方で、もちろんデメリットもあります。そのデメリットは、金融関係で共有する個人情報データーのブラックリストに載り、5年から10年間、どこに借入申し込みをしても、融資を受けることはできません。
また、国の機関誌にも名前と住所が掲載され、関係者に知られることになります。
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