現在ではさまざまな業者が日本中で営業を行っていますが、その中のひとつとなっているのがカード現金化の業者です。これはクレジットカードで商品を購入した後、同一の事業者に対してそれを売却することで、間接的にクレジットカードのショッピング枠を現金に換えるというものです。これを利用している人は少なくは無いのですが、実はこれは自己破産が出来なくなるリスクを持っているのです。というのも、そもそもクレジットカードというものは普段の自分の買い物や出費に対してのみ活用されるべきものです。

それであるにも関わらず、現金化という目的のためにショッピング枠を使うということは正しい利用法であるとは言えません。これは自己破産の妨げとなる免責不許可事由のうち「信用取引によって購入した商品を不当に処分した場合」に該当すると判断されます。信用取引、この場合はクレジットカードで得た商品を、即座に購入時点よりも安い金額で売却しているのですから、それは不当に処分したと言わざるを得ないのです。もちろん一度購入した商品が実は不要だったということが分かって、購入してから間もなく売却したというような場合であればある程度問題は無いとして容認してもらえる部分があります。

ですがそれがカード現金化の業者を利用したものであったのであれば、それは自己破産の妨げになる可能性が出てきてしまうのです。いざ自己破産をしようとしてから自分が自己破産のできない人間だったと知ることの無いよう、こうしたことは事前に確認しておくようにしましょう。