自己破産ができるようになるまでの期間とは

自己破産は非常に大きな効果を持つ債務整理の方法ですが、それは同時に債権者が得るはずだった利益を根底から失わせるということにもなっています。そうしたことを誰もが気軽にできてしまったのであれば、日本という国の金融機関はまともに経営していくことすらできなくなってしまうでしょう。そうした事情があるため、自己破産は基本的に何度もできるような物ではありません。ではこれができるようになるまでにはどれくらいの期間が必要なのかというと、まず最初に出てくるのが「前回の自己破産から7年」という基準です。

例えば2000年の1月1日に前回の手続きが完了したという場合、その人は2007年の1月2日になるまで次の手続きを開始することができないということになります。手続き自体は始めることはできますが、よほど特別な事情が無い限りはその手続きが完了することはありません。加えてこれは7年が経過していれば絶対にできるというものでもなく、状況によっては7年以上が経過していても、自己責任で対応するべきであるというように判断されてしまうケースもありますので注意が必要です。また債務を作った直後などに関しても同様です。

これは「自己破産を計画的に行おうとしている」として判断されることになってしまいますから、最悪の場合詐欺だったというように認められることもあります。どちらのパターンにせよ自己破産は最後の手段であるとして考え、何度もできるというようには考えないようにしなくてはならないのです。

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